
ポリ袋と少しのお水でお米を炊く方法【もしもの災害に備えるレシピ】
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非常時でも熱々の炊き立てご飯を食べたい――
2018年の北海道胆振東部地震による停電でわが家は断水。
炊飯器の電源も、お米を炊くための水も無いという状況に。
けどそんな時に限って、白いご飯が食べたくなるんですよね……。
そこで、災害時に役立つ「ポリ袋調理」でご飯を炊く方法を、酪農学園大学の管理栄養士コースに通う学生さんに教えてもらいました。
ポリ袋調理とは、レストランなどで活用される「真空調理」を家庭料理向けにアレンジしたもの。
ポリ袋は食器代わりにもなるし、調理に使ったお湯は再利用できるという、水が貴重な災害時にぴったりな調理方法です。
私たちが考えました!
左から酪農学園大学4年五代儀りかさん、院生石井僚一さん、4年松田和子さん(2019年3月時点)
材料(2人分)
調理時間:約50分
米 1合(150g)
水 200ml
※鍋に入れて沸かす分の水は分量外
用意するもの
鍋
鍋に入るサイズの耐熱皿
食品用の耐熱ポリ袋
カセットコンロ
作り方
①2重にしたポリ袋に無洗米1合(150g)と水200mlを入れる。
②空気を抜いて袋をしばり、20分程浸水する。
③お鍋にお湯を沸かし、②の袋を入れて20分中火で加熱する。
※必ず鍋底に耐熱皿を敷いてください。
④火を止めて、そのまま10分ほど蒸らし完成。
ここでは目安の調理時間を記載していますが、お家のカセットコンロでは炊き上がるまでどれくらい時間がかかるのか?ガスボンベの在庫はあるのか?…などなど、いざという時に慌てないよう、お子さんと一緒に試してみてはいかがでしょうか。
注意
・袋が鍋の底に接触すると、袋が溶けるなど事故の原因になります。必ず鍋底に耐熱皿を敷いて調理してください。
・調理に使う袋は必ず食品用かつ耐熱用(耐熱表記100℃以上)をお使いください。(ちょこっと編集室では岩谷マテリアルのアイラップを使用しています)
・素材が高密度ポリエチレン、厚さが0.01㎜以上ある袋をお使いください。
・密閉できるジッパー袋は鍋のふちにつくと溶けてしまうのでおすすめしません。
・袋の口が鍋の外に出てしまうと袋が溶ける恐れがありますので十分注意してください。どうしても鍋の外に出てしまう場合は落としぶたなどで押さえてください。
レシピ/酪農学園大学生
編集/能戸英里・西明由希恵
撮影/石田理恵
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Cho-co-tto(ちょこっと)は、宅配事業と店舗で北海道の組合員さん180万人の食を支える、生活協同組合コープさっぽろの広報誌。毎月57万部発行しています。
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