
〈表紙撮影現場の裏側 アートディレクターの挑戦〉恋するマッシュルーム。裏の顔はマ○オ?
コープさっぽろの広報誌、Cho-co-tto(ちょこっと)の表紙をデザインしているアートディレクター・佐孝さんが語る「表紙撮影現場の裏側」
2月号の特集は、丸いフォルムがかわいらしい『マッシュルーム』です!
この表紙のテーマは『恋する季節』。
ベンチにちょこんと並ぶ、2つのマッシュルーム。
~部活帰り、夕暮れどきのバス乗り場にて~
ホワイト>「あーあ、バス行っちゃった。今日はついてないなあ。」
ホワイトがしょんぼりして1人ベンチに座っていると
きゅ、きゅ、きゅ。
遠くから誰かが歩く音が聞こえてくる。
気になって顔を上げると、そこには憧れのブラウン先輩が!
ブラウン>「お疲れさま。こんな時間に珍しいね。隣いい?」
ホワイト>「はい、大丈夫です…照」
乗り遅れてよかった!バスなんて一生こないでーーー!
なんて、マッシュルーム恋物語の妄想がどこまでも広がる今回の表紙。
でも実は、これ以外にもう1つの表紙案があったんです。
それは小さいころ誰もが一度は夢中になる、きのこを見つけたらラッキーなあのゲーム。惜しくも表紙を逃しましたが、デザイナーさんの努力の結晶をぜひご覧ください!
* * *
マッシュルームで
一番最初に思い浮かんだのがマ○オなんです。
ちょこっと表紙担当のさこうです。
今回は涙なしでは語れない?別案のお話。
今月の表紙、いかがでしたでしょうか?
マッシュルームのかわいらしさを存分に醸し出した
ほっこりするものになっているかと思います。
そんなほっこりとは裏腹に、
めっちゃ頑張ったけど、表紙に採用されなかった別案のお話をします。
冒頭にも書きましたが、
マ○オ風にブロックやハテナボックスからマッシュルームがでてきている
そんな表紙にしたいなと考えました。
必要なのはブロックやハテナボックスです。
これをどうにか作らないと撮影できないと思い、試行錯誤しました。
紙粘土や、素焼き粘土、木片やコルクを使って
いろいろ試しました。
乾いてからペンキで色つけ、それを何度となく繰り返し、
最終的には10日間くらいかかったと思います。汗
(たぶん不器用なんですね)
写真は、試行錯誤したブロックやボックスたちと
撮影してみたマ○オ案の一部です。
表紙に採用されなかったのが悔しかったので、
目次にこっそりマ○オっぽい写真を使わせていただきました。笑
(よかったら、見てみてください!)
文・写真/佐孝 優
編集(note)/池真由