北海道のお砂糖は「てんさい糖」、でしょ

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株式会社ニッテン 美幌製糖所

ニッテンのビート含蜜糖「北海道まろやかてんさい糖」(通称・まろてん)
ニッテンのビート含蜜糖「北海道まろやかてんさい糖」(通称・まろてん)
ニッテンといえばスズラン印でおなじみ♪
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昨年64年ぶりにリニューアル!
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砂糖のキホンについて
砂糖のキホンについて

北海道のお砂糖といえば「てんさい糖」。国内消費の6割を占めるこの砂糖は、どのように作られているのでしょうか? オホーツク産ビート100%から生まれる、自然の甘さと生産者の熱い想いに迫ります。(取材・文・編集/青田美穂 撮影/石田理恵 デザイン/佐孝優)

オホーツク産ビート100% 美幌で作られる「道産子の砂糖」

漁港を見下ろす常呂のビート畑。重量と糖分で買い取りとなるため、生産者と二人三脚で甘さののる品種や技術を追求
漁港を見下ろす常呂のビート畑。重量と糖分で買い取りとなるため、生産者と二人三脚で甘さののる品種や技術を追求
収穫後も呼吸を続け、時間とともに糖度が低下。温度管理を行い、糖度が低下しないうちに製糖へ回し、翌日には砂糖になる
収穫後も呼吸を続け、時間とともに糖度が低下。温度管理を行い、糖度が低下しないうちに製糖へ回し、翌日には砂糖になる
広大な敷地に立つ美幌製糖所。原料受け入れの10月上旬〜1月中旬は、24時間・無休でフル稼働の「眠らない工場」
広大な敷地に立つ美幌製糖所。原料受け入れの10月上旬〜1月中旬は、24時間・無休でフル稼働の「眠らない工場」
「てんさい糖」ができるまで
「てんさい糖」ができるまで

「ねぇねぇ、日本で消費する砂糖の6割はサトウキビが原料なのに北海道の砂糖といえば“てんさい糖”なのはなんで?」。えーっと、ボーッとしていると叱られそうなので…「日本でてん菜を作っているのが『北海道だけ』だから!」。 てん菜(以下・原料はビートと表記)は、カスピ海沿岸が原産の植物で、ヨーロッパでは砂糖といえばてんさい糖が主流だそう。冷涼な気候を好み、昼夜の寒暖差により根の糖分が増すため、北海道は絶好のビート産地!畑作農業の基幹作物として、また、麦や豆、ばれいしょなどの輪作体系を担う重要な作物となっています。 1919年創業、100年以上の歴史を誇る(株)ニッテン(旧・日本甜菜製糖株式会社)は芽室町、美幌町、士別市に工場を持つてんさい糖事業のパイオニア。道産ビートを原料に年間約27万トンの砂糖を製造しており、収穫が始まる10月から各工場とも24時間体制で休まず稼働。冬から春にかけて、一年分の砂糖を作っています。今回訪れた美幌製糖所では、地元・美幌町をはじめ津別町、大空町東藻琴、北見市常呂町の約450戸の生産者さんから原料を受け入れ、主にグラニュー糖を製造していますが、注目したいのはこの工場で作られている「北海道まろやかてんさい糖」(まろてん)。オホーツク産ビートから抽出した糖分を、じっくりと釜で煮詰めたクラフト的要素の高い茶色い砂糖です。 「じゃあ、てんさい糖はどうやって作られるの?」。スミマセン…。どうやってできるのかも知らずに、ボーッと生きてきてしまいました。

てんさい糖は大地と人から生まれる「農産物」だった!

出荷前の「最後の門番」である品質管理課。異常を見逃さず、安心して口にできる「安全な砂糖」を届ける責務を担う
出荷前の「最後の門番」である品質管理課。異常を見逃さず、安心して口にできる「安全な砂糖」を届ける責務を担う
“まろてん”は色のバラツキが出ないよう加熱時も人の目でチェックし、包装も一袋ずつ地道な手作業で行っている
“まろてん”は色のバラツキが出ないよう加熱時も人の目でチェックし、包装も一袋ずつ地道な手作業で行っている
株式会社ニッテン 美幌製糖所の皆さん(農務課・佐藤さん、札幌営業所・藤井さん、物流課・大森さん、所長・高谷さん、副所長・名倉さん、総務課・中川さん、前列左から工務課・池田さん、農務課・板垣さん、副所長・清水さん)
株式会社ニッテン 美幌製糖所の皆さん(農務課・佐藤さん、札幌営業所・藤井さん、物流課・大森さん、所長・高谷さん、副所長・名倉さん、総務課・中川さん、前列左から工務課・池田さん、農務課・板垣さん、副所長・清水さん)

製糖所では、農務課(原料の栽培指導や受け入れ)、工務課(工場全体の運転管理)、品質管理課(工程および製品の分析・管理)、物流課(包装・保管・出荷)、総務課(人員・資材管理)の皆さんが、タッグを組んで安定供給を支えています。 「私たちは生産者さんが大切に育てた作物から砂糖を作っており、安全・安心で品質の良い砂糖を!と毎日心を込めて、仕事をしています」。 「美幌だけで350名もの人たちが製糖作業に関わっており、地域にとって継続維持していかなければならない重要な産業と捉えています。砂糖のことを正しく知ってたくさんの方に味わっていただくことが、私たち作り手のやりがいになります」。 こうした現場の皆さんの声に、ハッとしました。内心「砂糖はオートメーションの工業製品だから、売場にあって当たり前」と思っていたからです。ビートを育む大地と栽培する人、製造する人それぞれが責任と愛を持って作り出すてんさい糖は、紛れもなく「北海道の農産物」だと実感させられました。